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美紀子
【熟女/人妻 官能小説】

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動き-1

 武史たちが話の対象にしている奥さんとは、武史の家の隣に住む人妻の美紀子のことだった。
 歳は34。美紀子は、やせ形で、小柄だった。
 ただ、胸は人妻らしく、ほどよく膨らんでいる。
 とびきりの美人ではないが、子猫のような顔立ちのかわいらしい奥さんだった。ちょっと見には人妻には見えなく、独身のOLといっても充分通じるようなキリッとした雰囲気も持っている。
 八年ほど前、武史の家の隣の空き地に家を建て、夫婦で住んでいた。
 ほどなく子供ができた。
 お腹の大きな奥さんが、ゆったりと歩く姿は、性に興味を持ち始めた年頃の中学生の武史にとっては、オナペットとしての最高のターゲットだった。
 初めて手にした携帯で、物陰から奥さんの姿を何枚も写して裸を想像したものだった。
(お腹に子供がいるってことは、やったってことだ。……やるときってどんな格好でするんだろう)
(仰向けになって、カエルのように脚を開いて……挿れてもらうのを待ってるのか?)
(黒い毛に囲まれたマンコを両手で開くのかな?……マンコの毛は多いんだろうか?)
(マンコは濡れてるんだろうな?……どんな匂いをしてるんだろうか?)
(あんな、可愛らしい顔しているけれど、どんな顔して喘ぐんだろう)
(逝くときは、なんて叫ぶんだろう。それとも、声を押し殺して逝くんだろうか……)
(ああっ……奥さんの裸が見てみたい。マンコが見たい)
 中学生に成り立ての武史にとって、若い奥さんはもう性器そのものだった。
 可愛い顔までもが性器に見えた。すなわち、口が膣口、鼻がクリトリス、ほうれい線は陰唇に見えてくるのだった。

 ここ数年、旦那は遠方に単身赴任していた。
 現在、大きいプロジェクトを手がけていて多忙なため、美紀子の元に帰る機会がことさら少なくなっているという話を母から聞いた。
 美紀子には一人娘の美穂がいた。
 小学生になったばかりなので、早い時間に帰宅する。
 また毎週末には、美紀子の実家の,美穂にとっての祖父母が訪ねてきた。
 美紀子の実家には、兄夫婦が同居していて、美穂のいとこにあたる娘がいた。そのいとこは、美紀子の家で美穂と遊ぶことは少なく、たいていは美穂が祖父母の家にクルマで連れて行かれ、泊まり込みで遊んでいた。
 つまり、美穂は、金曜日の夕方から日曜日の夕方まで、祖父母の家に泊まってくることが多く、その間、美紀子は一人の生活を送っていた。これが、結構息抜きになるらしいとも母が言っていた。
(スカートが濡れるくらい欲しがっているのに。……女盛りの、あんなかわいい奥さんを毎晩放っておくなんて、なんてもったいない……)
(濡れたマンコを今夜もひとりで慰めているんだろうか……)
(欲しいんなら、今すぐ挿れてやるのに……)
 武史は部屋の明かりを消して、美紀子の家の様子を見ては勝手な思いに耽っていた。

 武史にとって美紀子は妊婦姿の頃から、憧れの女の一人になっていた。
 だが、中学から高校、そして大学へと進んでいくにつれ、やがて身の回りの女の子の方に興味が増していき、しだいに美紀子への関心が薄れていった。
 はつらつとした若い娘の胸元やミニスカートから伸びた脚にはどうしても目が行った。
 見えないところを想像して、ついジッと見入ってしまうことも多かった。
 講義の時に、女の娘が脚を組み替えたり、床に落ちているものを拾うために屈んだりしたときには、脚の奥のパンティや襟元から覗くブラジャーに釘付けになってしまう。
「すけべっ!」
「どこ見てるのよっ!……いやらしい眼でみないでっ!」
 そんなふうに言われる機会が多くなってきて、だんだん若い娘に嫌気がさしてくるようになった。
 ちょうどその頃、人妻を扱うAVの撮影のバイトや人妻の卑猥なグラビア写真を撮っていたこともあり、しだいに、武史の関心は若い娘より人妻に移っていったのである。
 そして、美紀子に改めて女を感じたのは数か月前の冬の初めだった。


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