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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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電話-1

2月下旬。
タクミは相変わらず
ちづるの家で過ごしている事が多い。

外でデートをした日に、タクミは
ちづるに結婚してくれるかの返事を
欲しいと言ったが、それ以後は
何も言ってこない。

ちづるは、
タクミが何を考えているのか
よく分からずにいたが
返事を催促してこない事に
少しホッとしていた。

ある日の平日、
学校が終わったタクミは、
友達の健の家に行くと言っていた。
ちづるはその事を知っていて、
友達との用事が終わってから
ちづるの家に行く事になっていた。
タクミはラインで
【そっちに向かう時に電話するね。】
とメッセージをちづるに送っていた。

ちづるは、お昼にいつものように
働き、買い物をして夕方に帰り
夕飯作りをしていた。

夕飯を一通り作り終わると
ソファーに座り、テレビを見る。
好きなバラエティー番組がやっている。
番組が終わると、
先にお風呂に入ろうかと考える。

その時、テーブルの上の
スマホの着信音が鳴った。
タクミの顔が頭に浮かぶ。
チラリと時計を見ると8時ちょうどだ。
スマホを持ち、画面を見る。

「 、!  ぇっ? 」 

   あ、 。

着信音のメロディーが鳴り続けている。
心臓の音が、
早くなるのが自分で分かった。
動揺しながらちづるは、
スーっと息を吸う。

少し緊張しながら、
通話ボタンを押した。

「、、もしもし、、?

 、 、、うん。
   久しぶりだね。

   、、隆史 、 」


夫の隆史だった。
20分ほど電話で話した。

お互いに妙な間の多い、
電話だった。

電話を切ると、ちづるは
しばらくの間
ぼんやりと考え事をしていた。

すると、そこにタクミから
電話があり、これから向かう、
との事だった。

ちづるは、
「待ってるね。」と、伝える。
15分後にタクミが来た。

2人はいつものように、
ちづるの作った夕飯を食べた。


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