投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

「夏の出来事 5」の最初へ 「夏の出来事 5」 81 「夏の出来事 5」 83 「夏の出来事 5」の最後へ

幼なじみ-1

  

   『 ちー ちゃん 』
   
   一瞬目眩がして、
   遠くから女の子の声がした。
  
  昔、ちーちゃんと呼ばれていた時の事を思い出す。
  幼なじみが2人いた。
  1人は可奈子。
  可奈ちゃん、と呼んでいた。
  もう1人は達也。

   ちづるは、ちーちゃんと呼ばれていた。

同じ小学校、同い年の3人は
小さい頃、3人でよく遊んでいた。
達也はよくミミズを持ってきては、
ちづるの顔の前に出す。

 今も昔もミミズが一番怖い。

それを出されるといつも、大声で悲鳴をあげる。
そして、大泣きする。
達也には、それが面白くてしかたなかった。
いつも、それを可奈子が助けてくれる。
小学4年生になって、達也とは違うクラスになったが、会うと、いつもからかってくる。
達也はニヤニヤしながら手をグーにして、ちづるの顔の前に差し出す。

「何が入ってると思う?」

「、ぇ、!? 、っ、」

 、 、、まさか、 、!

 その手の中の物を、ちづるの顔にかける動きをする。

 慌てて、後ろへ逃げる。

「、 、、うっそーー!!」

達也は大笑いをする。
日によっては、わざわざ教室にきて、
からかう。
本当に虫が入ってた日もあった。
可奈子は、そんな達也を叱り、いつも助けてくれていた。

  小学6年生の冬。

ちづるは自分の母親から達也が転校する、という事を聞く。
親の仕事の都合で、秋田へ引っ越す事になったらしい。
虫のイタズラは嫌だったが、
少しだけ寂しく思う。
転校する前日、放課後の学校でちづるは達也に廊下で呼び止められる。

「常盤!」

達也は3年生の頃から、ちづるを常盤と、呼んでいた。

「達也くん、、。
        なに ? 」

「ちょっと来て。」

「 ? 」

そう言われてついて行くと、
そのまま理科室に入る。
放課後の理科室は、鍵がかかっていなかった。
4時に、鍵がかかる事を達也は知っていてその前にちづるを連れてきた。

達也が言う。

「、 、、俺、転校する。」

「うん。 
お母さんに、聞いた。」

「、 、 、 、」

「、 、 、 、 、、 」

「、 、常盤、俺の事、嫌いだろ。」

「 え? 
   そんな事、ないよ。 」

「、 、 、、」

「虫とかは、嫌だったけど、、、。

 でも、転校は、 、 、
うん、 ちょっと 寂しい 。」

「、 、、 、」

「、 、 、 、、 、

 え、っと 、 、元気でね 。
   、 、 、私、行くね 。」

「 っ、待って!!」 

達也は早歩きで、ちづるの目の前にきた。
近い距離に、ちづるはたじろく。

「 っ、なに ?」

「、 、、俺と、け、っ、 、、
     結婚 して !! !」

「  え ? 結婚 ?

、 、 、、 、 っ、でも、 、、

 、 、っ、結婚は、 

     大人にならないと、 、 
     出来ないし 、 っ、 」

「 分かってる 、 、」

「、 、 、、 」

「 っ、、約束して!
他の人と、結婚しないって。」

「、 、、っ、そんなの
  大人にならなきゃ、
      分からないよ、 、」

「、 、、それは、
      そうだけど 、、。

  、 、 、 、、 

    でも、俺 、、 

  結構、今 大人だと思う 。」 

「 っ、、小学生は、
        子供だよ、、」

「 そんな事 ない 。

大人なんて、 すぐになるし 
 ってか、もう、 、なってきた 。

 っ、はー、 、

     証拠 見せる 」

「 ? ?  え ?」

 達也は一点を見つめると、覚悟を決めた様子だ。
 自分のズボンのボタンを外す。
 ズボンとブリーフのパンツを、一緒に下げた。


「夏の出来事 5」の最初へ 「夏の出来事 5」 81 「夏の出来事 5」 83 「夏の出来事 5」の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前