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二人の外道
【鬼畜 官能小説】

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B:4-1

 頭がくらくらする。栄養が足りていない? 水分かもしれない。とにかく、身体と頭を動かすのに必要なエネルギーのが足りていないんだ……。
 亜里沙の身体は限界を迎えつつあった。だが、彼女にとって幸か不幸か、限界を迎えつつあったのは彼らも同じだった。違ったのは、亜里沙が自らの身体の事のみであったのに対し、彼らは亜里沙の存在そのものに限界を感じ始めていたことだった。
「亜里沙のことぉ……もっともっと虐めてくださいっ!」
 亜里沙の身体は、宙に浮いていた。脚はM字開脚になるように折り曲げられて縄で縛られ、鵜では後ろ手に縛られ、そこから延びる余りの縄と、両脚からも伸びる余り縄で天井から吊られていた。喉からは、とめどなく喘ぎ声が吐き出され、呼吸する間もないほどの嬌声が部屋を満たしている。
「あああっ、ぎもぢいいっ! おまんこぎもぢいいっ!」
 膣には荒々しい棘の付いたバイブが挿入され、抜け落ちない様に縄で固定されて、抑揚のない、しかし、衰えもしない機械的な動きで亜里沙の性感帯を刺激している。とはいっても、バイブ一本ではここまでの快感は与えられはしない。
 彼女の機械から与えられている快感は、現在、とてつもないものになっている。なぜなら、彼女は今回、特別な処置をBによって施されていたからだ。
「効くねぇー。どうだ、我が社の商品は!」
 Aが胸を張る。その隣でBは決して表情を表に出しはしないが、結果に満足はしていたようで、静かに頷いた。
「アリガトウAサン。モウイイデスカラ、エロ本デモ読ンデテクダサイ」
「扱い荒っ! しかもなんでカタコト敬語!? この薬俺んトコの商品なんですけどぉ!」
 Aは知っていた。Bは謝意を示す時には、照れ隠しで普段とは違う反応を見せるのだ。彼はあえて普段通りに接する。こんなことに物言うのは野暮ってもんだ。とは、Aの思うところである。彼は邪魔しない様に軽く片手を振って部屋を出た。もう片方の手には、『本当はやってはいけない拷問』なる本が握られていた。


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