投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

「夏の出来事 5」の最初へ 「夏の出来事 5」 22 「夏の出来事 5」 24 「夏の出来事 5」の最後へ

言えない事-1

タクミとちづるは、相変わらず週に1〜2回のペースで会っていた。
会う度にちづるはご飯を作る。
何度か、タクミはちづるにご飯代を渡そうとしたが、ちづるは断固として受け取らなかった。
『1人分も、2人分も変わらないから。』
と、言っていた。
仕方なくタクミは、バイト先のスーパーの売る事の出来なくなった品物をちづるに渡した。
形の悪い野菜。
凹みのある缶詰め。
ペットボトル。

ちづるはニコニコして
『こっちのが嬉しいよ。』と、受け取った。
タクミは、『お金のが、好きな物を買えるのに。』
と思ったが、受け取ってくれる事に少しだけホッした。

一緒にいて、エッチをする度に、タクミは自分の中でちづるに対して愛しさが沸く事を実感する。

しかし、タクミには気になる事もあった。

それはちづるがエッチに対して、極端に閉鎖的だった。
喘ぎ声もなるべくださないようにしている。
タクミはきっと、徐々に慣れていく、と、思っていた。
予想外のちづるの反応がなんとなく、引っかかる。

ある日の事。
 
お互い下着姿になり、タクミはちづるに愛撫をしていた。
タクミはちづるを、焦らしに焦らしてみた。

「〜っ、ん、っ、はぁっ、ん、、」

ちづるの目が、タクミに何かを訴える。

「ちづちゃん、? 
触ってほしい所あったら教えて、?」

「ん、、〜っ、〜っ、っ、、」

「、 、 、 」

タクミはちづるの反応を見ながら、愛撫を続ける。
クリを触った時に、明らかにちづるは反応した。

「ん、!ぁ、あ、、あ、」

「、ここ? 触ってほしかったの?」

ちづるは小さく頷く。

「、 俺しか、いないんだから、ちゃんと言って、?」

ちづるはまた、小さく頷く。
その時に頷いても、次のエッチにはまた元に戻っている。

   触って。 が、言えない。

静かに、静かに過ごそうとしているのがタクミから見てもよく分かった。

  学校の授業中。
   タクミは考えていた。

『あたし、タクミ君に、、触ってほしくて、呼んだ、、』

  前に、そう言ってたよな。

 なんで本番始まっちゃうとそれ、言えないんだろー、、。

 恥ずかしい、、
   だけじゃないような気がする。

気持ちいいのが、悪い事って思ってるよーな、、。

 まさか、これも小学生の時の事の影響じゃねーだろーなー、、、。

   学校で、オナニーしちゃった事を先生は咎めた、、。

 でも、ちづちゃんはオナニーそのものを悪い事、と、解釈した、、?

  いや、、まさか な、、。

  、 、 、 。

  でも、そうだとしたら
 先生ちょっと責任重大じゃん。

ってか、そう考えると俺、ちづちゃんに、オナニーさせたりオナ禁させたり。

今思うと、すげー事させた感が、、

         ある な。

 ちづちゃん的にはかなりハードな事、だったのか。 
       今さらだけど。 

   あ。 

 だから漏らしたり、、

 鼻血出しちゃったり、したのか。


『変なとこ、ばっかり見られちゃうの、、嫌なんだもん、、、。』

  、 、前にそう、言ってた。
 
 今まで 、どんな恋愛、、
        してきたんだろ、、。


「夏の出来事 5」の最初へ 「夏の出来事 5」 22 「夏の出来事 5」 24 「夏の出来事 5」の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前