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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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第0章 FROM LADY GUN-1

 

 テロリストは同じ空気を吸っている…。 




 上原若菜は本日付けをもって千城県県警本部に勤務する。新たなるポストは捜査一課の特命捜査対策室室長だ。主に未解決事件の継続捜査や強行犯に係わる特命捜査を行う。この転属は若菜自身が要望したポストである。服役後、2年間城南署の署長を務めながら全国を飛び回り女性署員の指導に当たってきたが、33歳の時に第一子を出産、産休を経て復帰するとともに転属をしたのであった。
 若菜にとって署長というポストは退屈で歯痒いものであった。あの事件から復活し全国初の女性署長の誕生という話題を提供し、美談めいたものに語られる事に嫌悪感を抱いていた。全国を飛び回り後輩を指導する事にはやり甲斐を感じていたが、やはり自分は刑事であってこその人間だと自負していた。椅子に座り仰がれる判断を下し、判を押すだけのお飾り人形はまっぴらであった。若菜は妊娠し、腹を大きく膨らませた状態で警察庁長官の元まで直談判しに行ったのであった。それほど若菜の現場主義の気持ちは大きかったのだ。
 出産は若菜に新たな希望を与えた。人間の命の尊さを身に染みて感じたと同時に、やはり自らが一つの命を奪ってしまった事を後悔する事になった。憎しみからは何も生まれない。人間は全員が幸せになる権利を持つはずであり、それを奪おうとする輩を自分が阻む。そんな決心を出産が与えてくれた。
 若菜の第一子は女の子であった。静香と名付けた。理由は簡単だ。偉大なる先輩のように育って欲しいからだ。若菜にとってそれ以上の名前は思いつかなかった。夫である俊介は初めは戸惑ったが、最終的には若菜の強い意志を尊重して同意した。我が子を初めて抱き上げた若菜の姿は一生忘れないであろう。あの感動は絶対に忘れないであろう。この幸せなカタチを自分の命に変えても絶対に守ってみせる…、そう強く決意した瞬間でもあった。
 若菜が妊娠したと同時に家を増築して俊介の両親が引っ越して来た。まだまだ幼い若菜の兄妹、太一と華の面倒を見る為にマンションを引き払い引っ越してきた。それは俊介の要望でもあり、俊介の両親の優しさでもあった。若菜は深く深く2人に感謝している。母親になりながら両親の温もりも感じられる、そんな状況が若菜にとってかけがいのない幸せなのであった。



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