投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

汐莉 愛姪調教 11歳の誘惑
【ロリ 官能小説】

汐莉 愛姪調教 11歳の誘惑の最初へ 汐莉 愛姪調教 11歳の誘惑 25 汐莉 愛姪調教 11歳の誘惑 27 汐莉 愛姪調教 11歳の誘惑の最後へ

選択(choose)-1


 時間だけが無限にある様に想えた……
幾重にも幾重にも思考と記憶が絡み合い続ける日々。

それでも何ひとつ思い出せぬ感覚が…… 続く。

自分が誰に何をし、どうなったかさえ定かでは無い。
もしかしたら、全てが単なる夢であり錯覚なのかとさえ思える時もある。

(しかし断じてそんなはずは無い……)
と否定できぬ程に、今の俺の記憶は脆弱この上ない。


 ふと気が付くと、傍らに見知らぬ老人がいた。
その風体から病院の関係者で無い事は容易に想像がつく。

朽木の様に枯れ果てた容貌は、方向性の全く違うそれを感ぜずにはいられなかった。
しかし不思議な事に危害を加えられる様な危険性は感じられず、どちらかと言えば身内に近いような懐かしささえ覚える。

(おまえさん、もういいのかい? きがすんだのかい?)
不意にそんな言葉が聞えた気がした。

老人の口元が動いた様子は無く、病室には他に誰も居ない。

「気が済んだって? いったい何の事?」
俺はそう老人に聞き返さずにいられなかった。

老人は薄い笑みを浮かべるだけで、俺の問い掛けに対し答えるそぶりはない。
代わりに老人の指先が俺の腕に触れ……
おそらくこの老人が今まで体験し目にした事全てが、映像(ビジョン)となって直接俺の脳に送り込まれて来る。

…… 膨大な量の映像が早送りで送り込まれて来る。


(どちらを願う?)
映像が途切れた瞬間、そう問われた気がした。

「どちら?」
反射的にそう口にしていたが、それが何か、何を問うているのか理解出来ていた。

(恵利子に逢いたい)
俺の中に恵利子の顔がはっきりと浮かぶ。

同時に意識が薄らいでいく事を感じる。
再び傍らを目にすると、先程まで居た老人の姿は無かった。

(死神)
不意にそんな単語が浮かんだ。

…… …… ……

…… …… ……

(ここは? 病室では……ない!? ここはいったい、どこ?)
周囲を見渡したいが、何故か視界を自分の意思で変える事が出来ない。
それでも今自分が置かれているのが、周囲の状況から“教室”であり“授業中”である事が、徐々にではあるが理解出来た。

 それともうひとつ…… 自分が何かの中の一部分であり、パーツ?部品の様に感じられる事。
不思議な感覚である。


《不易一文(ふえきかずふみ)、それが今日よりのお前の名だ》
病室に居た老人の声が再び聞こえてくる?
いや違う、これは声では無く、直接脳に届く信号!

《いや正確にはその一部だ。おまえさんもすでに感じているんだろ? 今はまだ不易一文(ふえきかずふみ)のほんの一部の存在にしか過ぎない。そしてこのままいけばその一部も全体に吸収され同化する。そしてその時おまえさんの意識、存在全てが無と化す。》
突然の事に理解の許容範囲を超え、頭が混乱する。

《おまえさんは、願ったはずだ! そしてそうなっただけの事。いいから良く聞くんだ。一度しか言わないから、良き聞いて理解しろ! これはおまさんにとって重要なこと》
老人の語気が強まる。
聞き返したい事は沢山あるが、それが出来ぬ事と何故か自然と察する。

《ほら、おまえさんの願いだ》
その時、俺の属する全体像の視線が、ひとりの少女を捉える…… っと言うより一瞬チラ見する。
しかしそれが誰であるか、おれは瞬時にに認識する。

(えりちゃん? 恵利子!?)
ハッキリ認識しながらも、一瞬戸惑いを覚えたのは恵利子の容姿故である。
俺の認識する恵利子より、幾分幼く思えたからだ。

どれだけ俺が病院に入院していたか解らないが、汐莉との最後の“交わり”から言えば恵利子は、現在少なくても高校三年生以上のはずである。
いや入院期間を冷静に分析すれば、高校を卒業していてもおかしくない時期である。

 にも関わらず“視界”が捉えた恵利子は……

(これはまだ、あの時の恵利子だ!)
恵利子に出来た“彼氏”の存在を母と姉の会話から偶然知り、俺が嫉妬に狂い始めたあの時に違いない。
そう、その事を知りたくて姉の家を訪ね、恵利子の妹汐莉とゲームの相手をした時。

《正解だ。これでおまえさんの存在がほんの僅かだが……》

(!?)

《おまえさんはまだ不易一文(ふえきかずふみ)と呼ばれる少年の意識のほんの一部にしか過ぎない。そしてこの少年もまた、おまえさん同様その少女を想い、深い想いを寄せている。もう解るだろう? おまえさんは、そんなに鈍くは無いはず。あとはおまえさんの…… 想い次第。しかしこれも忘れるな! 仮におまえさんの想いがその少年に勝っても、それは始まりにしか過ぎない。その少女を狙う者は、すでに他にもおる。そして…… ひとりだけでは…… ない》
俺の疑問全てに応えるかの信号が送られて…… 途絶えた。


 それでも…… 見知らぬ教室で、俺は“再び”目覚め、恵利子にめぐり逢う。

   「汐莉 愛姪調教 11歳の誘惑」 完


白色金(white gold)は金をベースとした合金であり、原子番号78 白金(platinum)とは全く異なる金属である。

   そして物語は、「白色金(white gold)」 へ とつづく

   http://syosetu.net/pc/book.php?pid=book&book_no=6697


汐莉 愛姪調教 11歳の誘惑の最初へ 汐莉 愛姪調教 11歳の誘惑 25 汐莉 愛姪調教 11歳の誘惑 27 汐莉 愛姪調教 11歳の誘惑の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前