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〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉
【鬼畜 官能小説】

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〈狂宴・前編〉-1

この部屋に閉じ込められてから、いったいどれだけの時間が過ぎたのだろう。
日差しが差し込む窓も無ければ、時計の類いもありはしない。

目に見える物といえば、天井から下がる錆びた鎖や傷んだ麻縄、床に散らばる誰かの毛髪、そして差し入れられた魚介の料理と白鳥を型どった“オマル”だけだ。


もう長時間に渡って二人はトイレには行ってはいない。
いくらオマルが視界に有ろうが、自発的な用便を〈彼女〉の前でなど出来ようはずが無かった。

下腹部の不快な膨満感に苛まされながら、二人は今にも泣き出しそうな表情のまま、部屋の隅に寄り掛かって抱き合っていた。



あれから架純と名乗る女性はちょくちょく部屋を訪れ、全く手をつけていない食事を下げては新しい食事を持ってくる。
そして御主人様から贈られたオマルの中を覗いてから、部屋を出ていっていた。


凌辱の果てに精神的に病んでしまった女性である事は、疑いようがない。
瞳には生気すら見られなかったし、なにより白鳥の形をした便器の中を覗くなど、まともな精神状態とは思えなかった。


「大丈夫よ……優愛ちゃんのお姉さんが……きっと助けにきてくれるわ……」


奈和は優愛を元気付けるように、そっと呟いた。


「……うん……来てくれる……絶対に……」


優愛もまた、奈和の気遣いに静かに応えた。

景子が優れた刑事である事は優愛は知っていたし、その事を奈和はいつも自慢気に聞かされていた。


映画の中の正義の味方は完全無欠であり、如何なる逆境をも撥ね除けて勝利を掴む。


優愛にとって景子の存在は正にそれで、今頃はあの気味悪いオヤジ達を打ちのめし、自分達を捜しているのだと信じて疑わなかった。

……いや、信じようとしていた……の方が正しいと言えよう……。


船が停まり、あの気味悪いオヤジ達が現れた時、景子は全くの無力であった。
春奈が戦いに敗れ、運ばれていくのを止める事も出来ず、たった一枚のタオルに意識を飛ばされて何処かに運ばれて消えた……。


今の今まで景子は姿を現さない。


もしかしたら、あのモニターの中の女性達のように、残虐な遊戯に曝されているのかもしれない……との不安が頭を過る。



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