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不貞の代償
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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映像-1

 ただでさえ多くの仕事を抱えているうえ、巨大プロジェクトが始動したせいで退社時間は遅くなる。英気を養う時間もなかなかとれない、といった過労気味の社員が多い中、石橋だけは違った。夜になるにつれ元気になる。駐車場で撮った例のビデオが石橋を待っているからだ。
「やめてくれ……嘘だろう……信じられない……なんてことだ……」などと呻き声をあげ、夜になると布団の上でのたうっていた。
 ビデオカメラを回収したあと持ち帰り、恐る恐る見てみると、車中の二人の姿が思った以上によく撮れていた。映っていなければいいな――と本気で思ったことなどすっかり忘れ、いそいそとパソコンにつなぎ編集し、DVDにダビングしたのである。
 すり減るほど? ――見ているから手慣れたもので、田倉の姿しか映っていないときは、あっという間に早送りにして、奈津子が映っているところだけを見る。止めるタイミングは目を瞑っていても操作できるほどになっている。
 部屋を暗して布団の上でいつものように素っ裸になった石橋は「今日は全編見たい気分だな」とつぶやきながら、『進藤さん』にローションを塗り込んだ。その手をティシューで丁寧にぬぐい、見る前からカチカチになっているペニスをそこに差し入れた。「あひぃ」と情けない声を出し『進藤さん』を横抱きにしたまま万全の態勢でリモコンを操作する。
 静まりかえった室内にテレビの起動音が響く。この部屋には不釣り合いなほどでかい五十五インチのうす型テレビを凝視した。臨場感あふれるアダルトビデオが見たくて、ずいぶん前にローンで購入したものだ。
 画面の光で室内がパッと明るくなり、裸で『進藤さん』を抱いている石橋のあまりに情けない姿が浮かび上がった。
「ああ、俺って、何という姿で……」芋虫のように体を蠢かし、一人赤面していた。
 もう気持ちよくなってきたが、フィニッシュのタイミングは決めてあるのでそれまで我慢しなければならない。始めの頃は二度三度と射精していたが、始めから何度もしようと思っていたため、無意識のうち抑えているせいか初回から快感がうすくなり、一回一回DVDを止めて洗面台に洗いに行くのもおっくうでもあり、今では一発でスパッと決める方法に変更している。
 グラグラと揺れる画面の中、セダンが浮かび上がった。画面は緑がかった白黒だが車内の様子はちゃんと見える。
「こんな簡単にビデオに撮られてしまうなんて、ヤツは俺よりマヌケだってことだ。スモークフィルムなんか全く役に立たないことを教えておいた方がいいかな」
 本気でそんなことを考え、田倉に勝ったという気持ちと奈津子に申し訳ない気持ちとがない交ぜになり、落ち込んだり高揚したりしている。前半と後半に延々と自分の声が入っていて聞くに耐えないので、音は消して見ることにする。「俺ってあんなにおしゃべりだったっけ?」などと首をかしげる。
『進藤さん』と結合している部分から、ネチョネチョとまぬけな音が聞こえる。だが、画面を見つめる石橋の顔は真剣だった。
 田倉が奈津子を後から抱っこしている姿が映った。胃が竦みあがる瞬間だ。
 奈津子のうなじに田倉が顔をねじって唇を押し当て、そのままシートに沈んだ。田倉の姿だけがチラチラと見えている。田倉の腕と頭がせわしなく動く。やがて奈津子の素足が見え隠れする。下を向く田倉の顔の横にその素足が揺らいでいた。奈津子の服を脱がしているのだ。
 田倉は頭を上げて、揺れている足首をつかんだ。続けて足の指を口に含む。親指から小指までなめ尽くしていく。反対側も同じようにした。
 足首をつかんでいた手が下がっていった。肩が動くと、奈津子の足の指が小さく縮こまった。田倉はその指を握って広げこね回す。何度見ても嫌な場面だ。
 田倉の視線は奈津子の顔ではなく下の方を向いている。ピクピクと動いていた肩がぐっと沈んだ。白い脚を伝いながらゆっくりと頭部が沈む。ピンと脚が伸びた。いやがるような仕草で。


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