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飼育
【ロリ 官能小説】

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その(1)-1

 その娘と出会ったのは池袋駅近く、東西の繁華街を結ぶ通路である。
転勤族だった友人が久しぶりに東京勤務になったので積る話もあって痛飲した。二軒はしごをして別れたあと、山野は酔った勢いで小さなパブに入った。艶っぽい女と話すうちに気がつくと日付が変わっていた。慌てて出たものの、終電には間に合いそうもない。急いで乗ったとしてもどっちみち途中の乗り換えの電車がないのはわかっている。

 とりあえず駅に向かって歩いていたがタクシーに乗るつもりはなかった。四、五年前に乗って一万以上かかった記憶がある。今ならもっとかかるだろう。それだけ使って数時間寝てまた会社だ。
(安いホテルに泊まったほうが楽だ……)

 薄暗い通路を抜けると出口の階段にうずくまるように女の子が座っていた。
小柄な体は膝を抱えているのでなお小さく見えた。子供かと思いながら通り過ぎようとすると、
「もう電車ないですよォ」
見ると膝に顎を乗せて身動きせず、目だけが動いている。
「知ってるよ」
山野が足を止めたのは関心をもったからではない。一服したくなって煙草を取り出した。足元がふらつくまで飲んだのはしばらくぶりだ。煙草も旨くはないが大きく煙を吸い込んだ。

 大きな街には真夜中でも未成年者がうろついている。
「タクシー、混んでますよ」
「タクシーは乗らない。遠いから」
娘が顔を上げた。
「どっか泊まるんですか?」
「ああ、そうしようかと思ってさ」
「ご機嫌ですね」
山野は大人びた言い方がおかしくて笑った。娘も笑って白い歯を見せた。
 四月半ばとはいえ、この時間になると肌寒い。娘の服装は白いミニスカートに長袖のTシャツ一枚である。

「こんな時間に何してるの?寒くないの?」
「おじさんとおんなじです」
「補導されちゃうぞ」
「されませんよ。子供じゃないから」
「中学生だろう?」
「失礼ですね。十八ですよ。バイトしてます」
娘は怒った様子もなく、むしろ親しげに笑いかけてきた。
「十八じゃ未成年だ」
「高校出て働いてるんだからいいんです」
「そうか、頑張ってね」
立ち去ろうとすると、
「おじさん」
立ち上がった娘は山野に近寄ってきて、
「ラブホなら安いですよ」
声を落として言った。立った姿はさらに幼く見える。
「飲んじゃったから金はないよ」
「そういうのじゃありません。泊らせてくれればいいの」
「家は遠いの?」
娘は返事をしなかった。
「しかしな……」
煙草を投げ捨てると、娘は山野の手を取って引っ張った。
「お願い。どうせどっか泊まるんでしょ。連れてって」
脈があると踏んだのか、ちょっと甘えるように体を揺すって言った。

 邪な思いが過らなかったといえば嘘になる。ためらったのはいくつかの危惧を考えたからだ。
(何が目的か……)
昏睡強盗、美人局、淫行条例の不安も掠める。
(どっちにしてもどこかに泊まるしかない……魂胆があるようにも思えない)
山野ははっきりした拒絶をしめさないまま娘に手を引かれて歩き出していた。
「ふふ……」
娘は山野を見上げてから腕を組んできた。合意したと判断したようだ。

 (飲みすぎていた……)
思い返すと、その気になったというより意思がぐらぐらと揺れていて、どうでもよくなっていたのだと思う。
 部屋に入ると山野は開き直った。どうせこんな真夜中にふらふらしている娘だ。ろくなもんじゃない。親だってほったらかしにしているにちがいない。構うもんか。やってしまえ。……
 娘はベッドに座ってクッションを確かめるように跳ねて肩をすくめた。
「風呂、入ってこいよ」
ぞんざいに言うと、素直に頷いて浴室に入っていった。
 その間に念のために自分の財布と免許証、ケータイを冷蔵庫の下に隠した。娘のバッグを調べてみる。角が擦り切れたピンクの財布には千円札が一枚と小銭しか入っていない。あとは着替え用なのかTシャツと皺だらけのパンツが二枚、食べかけのポテトチップスの袋があるだけだった。いまどきケータイも持っていない。
(家出か……)
だとしたら余計どうでもいい。

 娘の裸を見てさすがにためらったものだ。
(あまりに幼い……)
腕も脚も細く、乳房の形はよいものの、掌で包める大きさしかない。小さいからといって子供とは限らないが、いたいけな印象は彼の気持ちを圧し縮めかけた。
(まずいかな……)
しかし、微塵の怯えもない娘の笑みと瞳にルームライトが反映して、アンバランスな妖しさに魅せられて迷いを振り切った。

 娘は終始目を閉じて息を弾ませていた。山野がコンドームを着けるわずかな間だけうっすらと目を開き、にじり寄って宛がうとまた目を瞑った。
 挿入の時、罪悪感がつむじ風のように駆け抜けた。
(あまり濡れていない……)
先端に唾液を塗して押し込んだ。
「きいっ……」
娘は顎を上げ、細い首筋が伸びた。
 間もなく差し迫ってきた。遊び歩いているのだろうがやはり若いだけあって狭窄の膣路といったらいいか、締まりがいい。だが早々に極まったのはそのせいばかりではない。亀頭に何やらいくつもの粒がこりこりと触れて堪らなくなったのである。
娘を抱え込んで一気に果てた。
 事後、指を入れてみると膣内上部の一帯にまるでニキビのような突起がある。微細な粒状のものは誰にでもあるが、娘の大きさはまちまちで、中には小豆大のものもある。それが触れていたのである。何かの病気では、と思ったほどだ。
 娘はぐったりとして力の抜けた表情を見せた。見ようによっては恍惚とした顔にも見えるが、達した様子はないから眠かったのだろう。山野がシャワーを浴びて戻った時には寝息を立てていた。処女ではなさそうだったので何だかほっとした。
 朝、目覚めると娘はまだ眠っていた。彼は一万円をテーブルに置いてそっと部屋をあとにした。


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