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調教学園寮夜話
【学園物 官能小説】

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第3話『体罰推進週間』-1

 エアコンが効いた寮長室にて。
 【A5番】が配った冊子にパラパラと目を通したところで、5人の上級生が盛り上がっている。

「これは……いかにも寮監先生が好きそうなプログラムですわ」

「好きそうっていうか、絶対大好きに決まってるじゃん。 あの『スリーエス(スーパー・シリアス・サディスト)』にとってみれば、こういうの、垂涎物のプログラムだもん」

「みなさんそうはいいますが、寮監先生は、体罰なんていう温い表現というより、もうちょっとどぎついレベル……例えば拷問とか、懲罰とか、そういう次元ではないでしょうか」

「まあさ、寮長がどうこうっていうのは置いておこうよ。 私が思うに、こういう状況ってさ、考えてみれば私達にも必要んじゃないかなって」

「……必要、といいますと?」

「ちょっとずつだけど、誰かを指導する機会が増えてるわけ。 近いうちにビシバシやらなきゃいけない場面も出てくる気がする。 そうなってからサディストになろうとするより、普段からもう少しSッ気を前面に出さなきゃいけないって、そんな気がしてるんだよ。 あの子達だっていつかはM側からS側へ回ってくるんだから、私達の本気をさ、見せつけるのも大切だと思うんだよね」

「なるほど。 一理あります」

「ただ、しんどいだろうな、面倒だろうな、とも思う。 普段慣れてないことするのは、何事につけても大変だよ。 鞭や蝋燭レベルならまだしも、縄やアイアン・クリムゾンになってくると、復習しなくちゃ手も足もでない。 復習したとしても上手くできるか分かんないから、ウチらで事前に練習しなきゃダメだろうね。 今更ウチらで縛りっこで練習っていうのも、改めて考えたらゲンナリものかも」

「逆に復習しなきゃいけないほど馴染みがないんだから、新鮮な気分でトライできるってのはあるんじゃない?」

「み、みなさん、すごく前向きですね……あたしは個人的に、あんまり体力がないから……こういう風に強くしなきゃならないプログラムだと、どうしても不安が先立ちます」

 そんな中、寮長から咳払いが1つ。

「コホン。 案ずるより産むがやすし、ともいいますわ。 苦手ならば克服すべし、不得手なものは避けるが吉、どちらも理屈に違いありませんもの。 どちらにしても、もう少し熟読してから話し合いましょう。 採用するしないに関係なしに、参考にはなりそうですわ」

「だね。 うちもちゃんと読んでから喋るわ、ごめんごめん」

 5人の手許の冊子には『体罰推進週間』の文字が躍っていた。




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